「脳死」臓器摘出・移植がもつ根本的矛盾 2001/2/12改訂
―ドナーとされる人の基本的人権・生きる権利を全うする事と
レシピエントの移植成功とは真っ向から対立する― 1、移植が成功する絶対条件は、移植する臓器の鮮度! 生物は、他者と自己を区別する(免疫機構)ことで、生命を維持している。 細胞レベルでは、ばい菌も移植された臓器も変わらない。危険な奴、と認識して攻撃を始めこれを廃絶しようとする、これを廃絶しなければ自分が死滅する。 移植された臓器は、移植者のからだの中で、つねに拒絶され続けるのである。 この拒絶を緩和させるために免疫抑制剤(免疫機構を弱める)が使われる。 しかし、免疫機構を弱めることは、エイズに罹患したような状況を作り出すので、免疫抑制剤使用には限界がある。 拒絶され続けてもがんばれるタフさが、移植される臓器に求められる。移植される臓器が激しい拒絶の中で存在できる絶対条件は、移植される臓器の鮮度 である。 2、移植される臓器の鮮度は、この臓器を持っている人の救命治療をすればするほど落ちる。 移植される臓器は激しい拒絶の中で存在していかなければならない。この臓器を持っている人の体の中で、この人が助かるためのに使われる薬や治療でがんばったのでは、くたびれ果ててしまう。これでは、移植は成功しない。 患者Bの臓器移植を成功させるためには、 @医者は、自分の患者Aの救命治療をしつつ、この患者の生命維持に不可欠の臓 器を取る ことを考えなくてはならない。 A患者Aの救命治療を何処かで打ち切らなければ、患者Bの移植用の生きた臓器は得られない。 Bしかも、患者Aの救命治療を出来るだけ早く打ち切れば打ち切るほど、患者Bの移植用に、いい臓器が提供できる。 |
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ドナーの救命治療を早く打ち切れば、 打ち切るほど、レシピエントへ移植する ために摘出したい臓器の鮮度は高まる。 ![]() ![]() |
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ドナーの救命治療とレシピエントへの臓器移植は対立する。
この根本矛盾のために、
ひとたび「脳死」臓器提供者となれば、早々に救命治療を打ち切りたいという誘惑が、常に生じることになる。 さらに、救命治療と完全に対立する「臓器保存術」(移植のために臓器の鮮度を保つ技術)にできるだけ早く切り替えようという誘惑も、常に生じる。 この「臓器保存術」でドナーとされた人は、命を締められるといえよう! |