臓器提供家族の声

「 医者の立場からは、認められないでしょうが、
身内には直前まで一生懸命『生きる努力』をしている
ように 見えます。
もし、愛する者が倒れ同じ立場になったら
どう、思いますか?」


男性、44才、自営、
( 3/16寄せられた御意見です。事実なので実名で公開してもいいとおしゃっていただきましたが、ご迷惑をおかけしてはよくないので匿名にさせて頂きました)
私の妹は、昨年七月にクモ膜下出血で倒れ、N 大病院で皆さまの手厚い治療を受けましたが、八月に、他界しました。
ドナーカードを持ってましたが、病院の主治医さんから「脳死」での臓器提供の説明を受けました。
脳死判断の中で、マスクを外して自己呼吸診断があるが、脳疾患以外の重傷患者でもマスクを外したら脳内に酸素が通わなくなり、死を早めるとおもいます。
家族は、「脳死状態」での臓器提供は反対しました。
自然死(心臓停止)後の提供をさせて頂きました。
主治医から説明を受け、私たちは反対をしました。
心臓が動いているうちから、臓器を取り出す事に子供たちが猛烈に反対しました。
子供たちが「ママがんばって!」と手を握ると、妹は手を握り返します。
今回の報道で、「脳死状態」から見れば、悲しい事を思い出させる事で大変、不快に思います。 私たちだけでは無く、日本中の同じ経験を持っている家族も同じでしょう。
事実、2月28日は亡父の一周忌でした。
妹の子供たちが、私の家に来ていました、連日、報道関係は 特集を組んだり、専門の病院の評論気取りの医者が、ドナーの家族や、同じ経験を持っている家族の 気持ちも考えずに、言いたいほうだいでしたね。
静岡のあるテレビ局では、病院の医者にインタビューをしてましたが、その中で「騒ぎすぎると家族の身内から、たとえば、親戚等から反対されると困る」とハッキリ言ってました。
とんでもない事を言う医者と思います。
本当に患者を救う立場にあるのかと。
一生あの病院の先生を忘れません。
今回、マスコミも手術を行った病院も日本臓器移植ネットワークも 、もっと、ドナーの家族の為にそっとしてやってほしかったです。
私の妹の時も、日本臓器移植ネットワークに「これからのドナーの家族の為にも、情報が漏れないように 、また、そっとしてあげてください。」とコーディネーターの方に、読売新聞の記者の方に約束をしたのに 、うそつきと言いたいです。
妹の子供たちは、「これからがんばるんだ!」と言っていたけど、過激な報道合戦の為、思いだし泣いてました。
どう、子供たちを慰めれば良いのですか?

も、父の為、T大O病院まで毎日、御殿場から国府津で乗り換え、O駅まで行き、そこから病院までおしめや、着替えを持って通ってました。
きっと、良くなると信じて、しかし、入院して6ケ月に近くなると、転院の話を病院から受けました。
一生懸命に、転院先を見つけましたが、受け入れてくれる病院がほとんどありません。
分かると思いますが、クモ膜下出血で倒れてもこれ以上、処置の仕方が無い為、病気では無いとのことですね。そんな患者を入れて置くと、6ケ月以上は、治療補助が少なくなると聞きました。
また、65才以上の患者をいつまでも入院させて置くと「老人病院」に指定され、一般患者の治療が出来なくなると聞いてます。
同じ、病棟の人も大変困ってました。特に、年金生活の老夫人は寝ているご主人に「どこの病院も行くところが無いよ・・有っても高すぎて・・・もう、お父さん家に帰ろう、ずっと一緒にいようね」と泣いてました。
10月に医療費の値上げ、入院患者からもベット代の値上げ。
同じ病棟の入院家族も、怒りをどこに持って行けばいいのか、こんな気持ちを誰が分かってくれるのか、同じ気持ちでした。
私は、あの老人夫婦の言葉を国に聞かせたいです。
そして、一生わすれません。
そんな事を思い出し、母も、子供たちも泣いてました。
よく、ホームページ上で、臓器提供を受ける立場だけ乗せるのは、私たち同じ立場の家族からは あまりにも、一方的に見えて残念です。
私の父も、妹も、同じ患者も、死の直前まで一生懸命「生きる努力」をしていました。
医者の立場からは、認められないでしょうが、身内には直前まで一生懸命「生きる努力」しているように 見えます。
もし、愛する者が倒れ同じ立場になったらどう、思いますか?
裏に隠れたドナー側の家族のドラマもある事を知ってほしいです。
色々と書きたいのですが、又の機会にします。
最後に、N 大院の先生方、適切な治療とアドバイスありがとうございました。
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